大学を素読する

子曰(しのたま)わく、之(これ)を道(みちび)くに政(せい)を以(もっ)てし、之(これ)を齊(ととの)うるに刑(けい)を以(もっ)てすれば、民免(たみまぬが)れて恥(は)ずること無(な)し。之(これ)を道(みちび)くに德(とく)を以(もっ)てし、之(これ)を齊(ととの)うるに禮(れい)を以(もっ)てすれば、恥(は)ずる有(あ)りて且(か)つ格(ただ)し。

子曰(しのたま)わく、吾十有五(われじゅうゆうご)にして學(がく)に志(こころざ)し、三十(さんじゅう)にして立(た)ち、四十(しじゅう)にして惑(まど)わず、五十(ごじゅう)にして天命(てんめい)を知(し)り、六十(ろくじゅう)にして耳順(みみしたが)い、七十(しちじゅう)にして心(こころ)の欲(ほっ)する所(ところ)に從(したが)えども、矩(のり)を踰(こ)えず。

孟懿子(もういし)、孝(こう)を問(と)う。子曰(しのたま)わく、違(たが)うこと無(な)し。樊遲御(はんちぎょ)たり。子之(しこれ)に告(つ)げて曰(のたま)わく、孟孫孝(もうそんこう)を我(われ)に問(と)う、我對(われこた)えて曰(い)わく、違(たが)うこと無(な)しと。樊遲曰(はんちい)わく、何(なん)の謂(いい)ぞや。子曰(しのたま)わく、生(い)けるには之(これ)に事(つか)うるに禮(れい)を以(もっ)てし、死(し)すれば之(これ)を葬(ほうむ)るに禮(れい)を以(もっ)てし、之(これ)を祭(まつ)るに禮(れい)を以(もっ)てす。